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笹やん 白昼夢

若手バイトのリーダー格であるスダさんが、笹やんに、

  今度の土曜日、午前中であがらせて
  もらってイイっすか?

と、言いました。

笹やんは作業の手を止めて、

  どうしたんや?
  なにかあるンか?

そう尋ねると、スダさんは、ギターを弾く真似をしながら、

  ライブがあるんで…

と、答えました。

  ほぉ、そうか。

笹やんは、そう言ってから、

  おぅ、いいとも。

と、快く了承しておいてから・・

  そう言えば、おまえ…
  カノジョとは上手く行っとるンか?

ニヤリと笑って尋ねますと、スダさんはボソッとした口調で「ええ、まぁ」
と答えましたが、まんざらでもなさそうな様子です。

スダさんは、この冷凍食品センターでバイトをする傍ら、アマチュア
バンドでリードギターを担当しているらしいです。

で…

スダさんのファンと言う女性と交際中みたいです。

  付き合うようになって、
  もう1年になるか?


  はい、1年で…


  カノジョ、いくつになるンや?


  31歳で…


  おまえは?


  もうすぐ33で…


  そうか…、
  おまえも、そろそろだな。


  え…?
  そうっスか?


  オレは32歳で結婚した。
  今じゃ珍しくないだろうが、当時としては、
  かなり遅い方だった。

などと、笹やんとスダさんが話しているところへ・・

  それは笹やん、アンタが
  遊び過ぎてたからやろ。。

熟年女子バイトのリーダー・キノシタさんが入り込んできました。。。

  あっちこっちで、オンナの尻ばっか
  追っかけてなぁ。。。
  そんで32まで独身だったンやろ?

キノシタさんの周りにいた女子バイトたちが、揃って笑い出しました。

  ンで、32で結婚したのはエエけど、
  その後もオンナの尻を追っかけ回しとるモンで、
  奥さんに逃げられるわ…。

このキノシタさんの毒舌に、チッ!と舌打ちする笹やん。。。

そんな笹やんを無視し、キノシタさんはスダさんに向かって、

  おい、スダ。
  33のおまえより、31のカノジョの方が、
  先々のこと、真剣に考えてるンやぞ。
  おまえ、そのつもりで付き合って
  やらんとアカンぞ。
  笹やんみたいになるなや~。

ズバッと言うキノシタさんに、

  うるせーな。。。

ボソッと言い返す笹やん。。。

スダさんは真顔で黙ったまま、キノシタさんを見つめていました。

さらにキノシタさんが続けました。

  ミュージシャンだか何だか知らんけど、
  カノジョは、おまえのファンと言うことらしいが、
  まぁ、カノジョがおまえに惚れたってコトやろ。
  惚れてくれる女は大事にするもんや。
  自分に惚れてくれる女は、運気を上げてくれる。
  「あげまん」や!
  大事にせい!
  笹やんみたいにならんように、なっ!

スダさん、尚も黙ったまま、真剣にキノシタさんの話を聞き入って
いるようです。

一方、笹やんは…

  うるせーな、オメーは!
  いちいちオレを引き合いに出しやがって!

苦り切った顔でキノシタさんに怒鳴ります。。。

するとキノシタさんは、ヘラヘラ笑いながら、

  おお、こういう時、笹やんは
  恰好の引き合いだわ!

そう言い放つと、周りも大きな声をあげて笑い立てました。。。

ここで笹やん、何やらブツブツ言いながら、フォークリフトに乗り込んで
一旦、退却…。


で…

午後3時の休憩タイム…

笹やんと僕ら男子バイトは、事務所脇の自販機で缶コーヒーなどを買い、
ひと休みすることに・・

ふぅ~っとタバコの煙を吐き出して、笹やんが、スダさんに言いました。

  午前中、キノシタのババァが言っていた通り、
  おまえのカノジョ、「あげまん」かも知れんナァ。

そう言われてスダさんは、何か考え込んでいるようでした。

しばらく黙っていたスダさん、ひと口、缶コーヒーを飲んでから、
笹やんへ、こんな質問をしました。

  笹やんは、その…
  どうして…、
  結婚しよう…って思ったの?

これに対して笹やんは、ちょっとだけ遠くを見つめ、こう答えました。

  深い考えなんてなかった…。
  まぁ、そろそろ歳だし、ここらで
  結婚するか…って感覚だったナ。


  ・・・・・・・
  ・・・・・


  その頃、オレは仲間と会社を興したわけだが、
  これが思うように行かなくてナァ…。
  稼ぎの方も思うように行かなかった…。


  ・・・・・・・
  ・・・・・


  翌年には娘が産まれた。
  その次の年に会社を潰した。。。
  嫁は育児でイッパイイッパイ…、
  オレが稼ぐしかないから、
  トンネル掘りに行ったり、
  市場まで魚を運んだり…
  いろいろやった。


  ・・・・・・・
  ・・・・・

ここで笹やん、指に挟んでいたタバコを吸殻入れに投げ入れ、

  今でも稼ぐ手はいろいろある。
  なあ、スダよぉ。
  今のバイト生活、ミュージシャンの夢…
  なかなか踏み切れんかも知れんが、
  一緒になる気があれば、何とかやって
  行けるもんだ。

と、妙に説得力のある口調で言うのでした。

  ・・・・・・・
  ・・・・・

スダさんは、さっきから黙ったまま。。。

結婚したいという気持ちはあるものの…

スダさんは、ここでのバイトが主な収入ですし、以前に聞いた
ところですと、カノジョはコンビニのバイト店員…

高収入とは言えませんけど…

  月々100万円の暮らしもあれば、
  月々10万、20万円の暮らしもあるモンだ。

カラッと明るい調子で笹やんが言いました。

  どうだ?
  スダ。
  四畳半の小さな部屋からカノジョと一緒の暮らし、
  初めて見るのも悪くねぇぞ。

と、にっこり笑う笹やん。

  そのうち赤ん坊が産まれ…
  スダよ、おまえもライブとかやってる暇は
  なくなってくる。


  ・・・・・・・
  ・・・・・


  カノジョはもう働きに出られねぇ。
  おまえは必死に働くんだ。
  不精髭をはやしてナァ…。
  泣きじゃくる赤ん坊の世話にカノジョは
  すっかりやつれてナァ…
  髪の毛には白いモノが目立つように
  なっちまって…。


  ・・・・・・・
  ・・・・・


  そのうち電気や水道が止められてよぅ。。


  ちょっと待ってよ!
  笹やん!

笹やんのおかしな空想話を打ち消すように、スダさんが大声を
出しました。

僕らバイトは、クスクス、ニヤニヤ笑いながら、二人を見ている
だけです。。。

  なんスか!
  その話…
  何で、昭和の古いドラマみたいな
  展開になってるんスか!?

スダさんの抗議に、笹やんはニヤッと笑い、

  それじゃ、おまえがミュージシャンとして
  大成したとしよう。
  な?
  それで、思いっきり稼ぐわけさ。
  それで東京の高層マンション住まいってワケよ。
  な?
  それで、おまえは調子に乗って、やがて覚醒剤に
  手を出しちまう。
  それで捕まるのよ…。
  な?
  これで一気に仕事が入ってくなくなる。
  な?
  もういけねぇ!
  カノジョは愛想を尽かし、子供を連れて出て行くわけよ…。

そんな話をしている間、スダさんは、こめかみ辺りに血管を浮き出させ…

  何が大成っすか!?
  破滅してるじゃないッスか!
  不幸になってるじゃないッスか!

スダさんが喚くほど、僕らの笑いは大きくなるばかり。。。

笹やんの勝手な空想話…、白昼夢でした。。。
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